「第18村人 ヘイゼル」を手に取って
今回手に取ったのは、ヴェルテクスのオリジナルシリーズ『エルフ村』より、トリダモノ氏デザインの魔法使いエルフ「第18村人 ヘイゼル」です。原型はふぉるとねいしょん氏、彩色は住田和宏氏が担当しています。購入したのは、困り顔パーツ・特製芝台座・A3タペストリーが付属するアンテナショップ限定版です。
ちなみにトリダモノ氏は『ライザのアトリエ』のキャラクターデザインも手掛けています。ヘイゼルをエルフ村版のライザと呼んでも、そう的外れではないと思います。
商品仕様
| 商品名 | エルフ村 第18村人 ヘイゼル アンテナショップ限定版 |
| 作品名 | ヴェルテクス・オリジナルズ |
| 発売元 | ヴェルテクス |
| 発売日 | 2026年8月18日(JST) |
| スケール | 1/6 |
| サイズ | 全高約295mm(頭頂高約255mm) |
| 価格 | 39,800円(税込) |
| 素材 | PVC・ABS |
| 原型製作 | ふぉるとねいしょん |
| 彩色担当 | 住田和宏 |
| キャラクターデザイン | トリダモノ |
| 特典(アンテナショップ限定版) | 困り顔パーツ、特製芝台座、A3タペストリー |
| JAN | 4562389472220(アンテナショップ限定版) |
レビュー
まず、エルフ村がこれまで保ってきた水準は、この一体でもきちんと守られています。とりわけ良かったのは小物の塗り分けでした。帽子のつばを回る細い金の線、杖の先に下がるランタン、箒の穂先のグラデーション、脚を飾る金の意匠——どこも近くで見て粗が出ません。
飾り方はいくつか選べます。帽子と飼い猫のエルはどちらも任意で、付けない姿でも成立します。ローブとスカートも脱着・差し替えに対応していて、着衣と脱衣の両方で飾れます。
付属品でいちばん見事なのは、掌に載ったリンゴです。半透明の成型に金の渦巻き紋が重なり、光が入ると色が果実の芯まで届きます。ヘタと葉は別パーツで、葉の緑だけが不透明なので、リンゴの透明感がより分かりやすくなっていました。
肌は白めの澄んだ色調で、体つきにも不満はありません。いちばん優れているのはパール塗装の質感です。角度を変えると、光のまわり方がなめらかに移っていきます。乳輪は少し盛り上がったパフィーニップルの造形で、胸のラインへ自然につながっています。彩色も繊細で、輪郭が硬い線にならないよう軽く収めてありました。
一方、惜しい点もいくつかあります。差し替えの組み合わせは、第14村人 ママ・ティアナや第15村人 ミルクリンデより少なめです。エルと合わせて飾るための髪飾りパーツは、頭部の穴と最後まで噛み合わず、しっかり留められませんでした。乳首を隠す葉パーツは、外すと糊が大量に残り、落とし切るのは簡単ではありません。また、裸の上半身パーツにローブは付いておらず、ローブが付く上半身は着衣の状態です。つまり二者択一で、肌を見せる姿を選ぶならローブの一枚は諦めることになります。脱衣で飾りたい方は、先に知っておいたほうがいいと思います。
最後にひとつ。エルフ村は以前から工場流出の無許可品が出やすいシリーズですが、今回は珍しく、正規発売より前の時点で箱入りの無許可生産品が中国のネット上に大量に出回っていました。外箱のホログラムシールを除けば正規品との差がなく、見た目では見分けがつきません。必ず正規の流通で購入してください。
総評
造形と彩色については言うことがありません。小物の作り込み、パール塗装の肌、光を含んだ半透明のリンゴ——エルフ村の良さがそのまま手元に残ります。惜しいのは差し替えまわりで、選択肢の少なさ、髪飾りの留まりの甘さ、葉パーツの糊残り、そして裸の上半身とローブが二者択一であること。遊びの幅を求めるほど、このあたりに当たります。飾る姿をひとつ決めて置いておくなら、シリーズの中でも満足度の高い一体です。










































